やっぱり来ました、ウリハムシ。
自然菜園に定植したカボチャと、発芽して本葉を開き始めたズッキーニが標的です。
当初は必死になって補殺に励みました。
ですが、どれだけ駆除を試みても、何匹補殺しても、葉っぱは見る見る食害され、
ズッキーニの半分は見る影もないくらいになってしまいました。
それで、ウリハムシの補殺をやめてみることにしました。
虫や病気の発生は、自然が均衡を保とうとする作用の現れでもあります。
ただ単に、駆逐されていく個体が自然淘汰されるべき弱いものだったのかもしれないし、
あるいは、ウリハムシが旺盛に葉を貪るような環境を知らず知らずのうちに作り上げていたのかもしれません。。
虫の発生は、ただの結果に過ぎません。
補殺や農薬散布といった対処療法ではなく、原因を見つめ、根本療法的に環境の改善に努める道を選ぶことにしました。
そして将来的に、自然菜園でウリ科の果菜たちが元気に育つようになればと思います。
豊岡圃場ではいろんな植物が春を謳歌しています。
「雑草」という人間本位の分類を嘲笑うように可憐な花を咲かせ、刈り払う意欲を減退させてくれます。
時に彼らの姿は、除草作業という彼らにとっての危機を防ぐ有効な手段となるのです。
おかげで、除草が後手に回っております。
By ナガタ
5月7~9日にかけて、ハウス栽培の最後の夏野菜、キュウリの定植を完了しました。
ナス、トマトと同じく2ハウス栽培で、うち1ハウスに、生育の違いを見るため畝間に割り肥を入れました。
今回は、ネット張りでかなり骨が折れました、、、、、
当初は、畝立て~ネット張り~定植までを2日に分けて1ハウスずつ行う予定でした。
初日は午後から始めてまずまず順調に進み、18時頃には定植完了。
翌日もこのままいくと思われましたが、結束バンドの劣化により潅水チューブが落下する等、
思わぬトラブルに見舞われ、あと少しでネットが張り終わるというところで陽が落ちて、
手元が満足に見えないくらいになってしまい、あえなく断念。
翌日には無事に定植も終わり、これでようやく育苗の大半を終了しました。
定植は、同じ植え穴にネギ一株と共に。
こうすることで、ツル割れ病の予防とウリハムシの抑制の効果が期待できます。
ただ、現状では草も生えていない、いわば「不自然」な環境の中で、
共栄植物との助け合いがどれほど効果的であるかは未知数です。
これまで学んできた自然農のエッセンスを少しでも取り入れて、
収量を落とさずに食味向上を目指せればと、思いつくことは積極的に実践しています。
例えばトマトのハウスには、ハウスの片側にバジルを、さらにトマトの株間にマリーゴールドを播種しています。
トマトとバジルは料理だけでなく畑でも最高の友ですが、ヘレン・フィルブリック著「共栄植物とその利用」
の中で、クジャクソウ(万寿菊、フレンチ・マリーゴールドのこと)をトマトと混植することで、
トマトの生育および着果が良くなり、コナジラミに対する忌避効果が認められるとあります。
もちろんマリーゴールドは食べられませんが、花に囲まれての収穫作業は気分が良さそうです。
天竜川の土手に陽が落ちていきます。
ギリギリまで粘りましたが、手元が見えなくなると百姓はお手上げです。
By ナガタ
5月になりました。
まずは先日自然菜園に播種したズッキーニ。
昨日までの雨で少し心配していたのですが、そんな思いをよそに元気に発芽してくれました。
ミニトマトのハウスにバラ蒔きしたコンパニオンプランツのバジルも発芽ラッシュ。
周りの草たちに負けずにがんばってもらいたいです。
今月いっぱいで圃場に隣接している倉庫が使えなくなるということで、
敷地内で引越しをすることになりました。
せっかくの引越しなので、おもしろいレイアウトやデザインにできないかと思案中です。
そのため、5月初日の本日は、何はさておきひたすら除草と片付けです。
除草していたら、野イチゴが群生しているところがあるのに気付きました。
ほのかに甘酸っぱくて、懐かしい味がしました。
もったいないとは思いましたが、断捨離断捨離と呟きながら、
刈払機でひと思いにバッサバッサといきました。
ひとしきり除草が終わると、昨年に積んでおいた木質チップの移動。
フォークで一輪車に積みこんで何往復も移動させたのですが、
掘り起こすたびにカブトムシの幼虫がわんさか出てきました。
しかも、ビックリするくらい大きい子たちばかり。
腐葉土化した木質チップの中で、あまりにも気持ちよさそうに眠っていたので、
なんだか申し訳ない気持ちになり、コンテナにチップを敷き詰めて仮の住処をこしらえてあげました。
おもむろにチップの上に戻してあげると、布団にもぐるようにもぞもぞとチップの中へもぐりゆく様子がかわいらしいです。
20匹以上はいるため、すこし窮屈かもしれませんが、成長を見守りたいと思います。
中年男性2人してカブトムシの幼虫を手に「これはでかい」だの嬉々として喋り合っているのを客観的に見るに、
男はいつまでたっても男の子なんだな、と悟らされ、苦笑せずにはいられませんでした。
さて、育苗も佳境に入りました。
来週あたりには2ハウス分のキュウリを、そして、その後は自然菜園用の大玉トマトとピーマンの定植が待っています。
引越し作業と並行して農作業もしっかりと進めていきたいです。
By ナガタ
4月半ばに仕込んだ落葉堆肥ですが、
混ざり具合が悪かったのか水分が少なかったのか、
はたまた材料の塩梅が悪かったのかはわかりませんが、
上昇した温度がすぐに20度台まで落ち込んでしまいました。
仕込み日から1週間が経ち、1回目の切り返しを行いました。
ブルーシートを空けてみると、こんな感じです。
酸っぱいような発酵臭が漂います。
中は僅かに熱を持っているものの、何となく頼りない感じ。
米糠も固まりになったままのものがあったり、しっかり混ざりきってないせいか、
水分がまったくしみ込んでいない個所もありました。
石塚さんと2人して切り返し作業スタート。
まずは片方に積み上げてから、切り崩して逆側に積みなおします。
それから2つの山に積み分けた後、双方から同じ分づつ積んでいき、山を一つにします。
最後にならして灌水。
握って水か滴り落ちるくらいの水分量になったら、踏み込んで完了です。
水分を含むとかなりの重量で、おかげでかなりの肉体労働になりました。
翌日に外側のブルーシートに触れたらホカホカだったので、
ワクワクしながら中のシートまでめくると、湯気がもうもうとたっていました!
残念なことに温度計が壊れていたため測定できませんでしたが、かなりの熱を放出していました。
5月の中旬までには第2回目の切り返しを行う予定です。
発酵によってどのように落葉などの資材が分解され、変化していくのかが楽しみです。
By ナガタ
先日まではコンパニオンプランツの播種ラッシュだった自然菜園も
とうとう育苗したカボチャの定植を迎えました。
前日までにコンパニオンプランツのトウモロコシとインゲンを播種しておいた
畝の片側に、1m間隔に定植します。
根もしっかりとはった、立派な苗に育ってくれました。
まずは定植位置を鋸釜で軽く根切りし、移植ゴテで土の層を崩さないように穴を空けます。
活着を良くするためにコーナーに押し付けるように育苗培土ごと苗を穴に入れ、
隙間に掘り起こしておいた土を、できるだけ層の通りに、押し詰めるように戻していきます。
最後に、苗を傷つけないように気をつけながら、上から掌で押さえて鎮圧。
あとは株元をあけて草マルチをかぶせたら定植完了。
事後報告ではありますが、他にもズッキーニやラッカセイなど、続々の播種ラッシュです。
畝づくりや育苗と、これだけ手塩にかけている自然菜園。
自然農1年目は土の状態のためにうまくいかないことの方が多いとは言え、
なんとしても収穫の喜びを味わいたいものです。
By ナガタ
4/22にナスを、そして4/23~24にトマトの定植を行いました。
それそれ2ハウスずつの定植。
先月のうちに、昨年から積んで完熟させておいた牛糞堆肥と、
浜名農園さんおすすめの有機資材「オールベストC」「底力」、
そして籾殻薫炭を、ハウス内の土に鋤き込んで馴染ませておきました。
定植前日までに軽く灌水して耕し、定植当日に管理機を使って畝を立てました。
そして、ナスもトマトも割り肥あり/なしで1ハウスずつ栽培します。
生育や食味の違いを比較観察するためです。
割り肥には、米糠2袋(30kg×2)と菜種油かす1袋(20kg)を使用。
深めに溝を掘って入れ、土をかぶせます。
ナスは1株につき1本の支柱を立て、誘引します。
枝は支柱の頂点から麻紐などで吊って支える方法を取ります。
トマトは単管ポールなどでセットを組み、一本仕立ての幹を上から吊ります。
向かって左畝の左側の空きスペースにバジルを播種予定です。
トマトとバジルは相性抜群のコンパニオンプランツの代表格で、食味にも違いが出るとか。
近くにバジルがあるかどうかで違いが出るのかどうか楽しみなところです。
トマトの花が輝いています。
手塩にかけて育てていきます!
By ナガタ