
自然菜園の2番畝ではズッキーニを栽培予定です。
今月末以降に直播で播種予定なのですが、先だってコンパニオンプランツを播種します。
今回、ズッキーニのコンパニオンプランツに選んだのは葉大根。
ハツカダイコンが相性が良いとあったので、昨年、松本市のつる新種苗さんでいただいた
「しずむらさき」がたまたま残っていたので、4月7日にその種をおろしました。
ちなみに、これが「しずむらさき」です。
まずは、播種場所にあたる部分の草マルチをかきわけます。
それから、播種する筋部分の土壌を、鋸鎌の先端で土を切るように「根切り」していきます。
根切りして浅く耕された表土を両側に寄せます。
これは、表面には発芽スイッチの入った雑草たちの種が多くあるためで、
これをしないと、発芽した野菜が草負けしやすくなるのです。
ちなみに、しずむらさきの種はこんな感じです。
だいたい3cm間隔になるように点蒔きしていきます。
かなりアバウトですが、、、
軽く覆土して、鍬の背で鎮圧します。
最後に草マルチを薄く被せて完成!
雨は相変わらず降らないのですが、カラカラに乾いたように見える土壌からも
健気にしずむらさきが顔をのぞかせてくれました!
雨乞いをしたい気分です。
by ナガタ
自然菜園では、一度畝を立てると、それを半永久的に使用します。
しかも、前後作やコンパニオンプランツ(共栄作物)を駆使して、ほとんど土を休ませず、
畝立て以降は原則不耕起で野菜を栽培します。
自然農では草マルチが欠かせず、生えてきた草を地際で刈って、
あたかも草がそこで生を全うしたかのようにその場に横たえます。
それが積み重なって土が露出するのを防ぎ、保湿・保温の効果と、大雨が土壌を荒らしてしまうのを防ぎます。
また、折り重なった草やそこで生を全うした無数の生物の亡骸や排泄物が層となり、
さらにはそこが新たな命の格好の住処となります。
そんな生物たちの生の営みが、土壌に様々なものを補ってくれます。
自然菜園では、畝立てがとても重要な仕事になるのですが、
その一部始終を紹介します。
畝を立てる場所はこんな感じです。
夏場に草を刈り倒すだけの、長い間耕作を放棄された荒れ地です。
そのおかげで、すでにある程度の腐植の層がありますが、
かなりの数のギシギシがしっかりと根をおろしています。
ギシギシは多年性の宿根草で、どれだけ地上部を刈っても、
たとえ根を抜いたとしても、土壌に根の一部が残るだけで発芽してくる根性のある草です。
「雑草魂」という言葉は、多年性の宿根草に由来するのかもしれませんね。
まずは地上部を刈り、
苦労してスコップで掘り起こすと、芋と見紛う、こんなにもたくましい根が現れます。
これはまだ中くらいで、上には上がいます。
ちなみに、あんまりにもギシギシの根がたまってきたので、何かに使えないかと思いネットで調べてみたら、
「根は薬用、若芽は食用」とありました。
が、もちろん店頭に並ぶことはありませんのでご心配なく。
苦労してギシギシを抜いたところで、畝立てに入ります。
まずは畝と畝間の幅を規定し、
生えている草を地際で刈っていきます。
溝を切り、
畝となる場所へ、溝部分の土を上げていきます。
畝上に掘り上げた土塊を丁寧にほぐし、石やゴミを取り除いていきます。
米ぬか、籾殻燻炭を適量補い、薄く鋤き込んで、
鎮圧。
最後に、その場で刈った草や、草が足りない場合は周辺で刈り集めた草を畝上と畝間に敷いて完成。
大の大人が2~3人で取りかかっても、約12m×1m(+畝間)の畝1本立てるのに半日はかかります。
それを、実験用とはいえ5本も立てようとしているのですから、大変です。
3月半ばに畝立てを始めて、空いた日を選んで一日中取り掛かり、半月かかってようやく3本を立て終わりました。
畝立てをした日は、本当によく眠れます。
そして、翌日以降は体が痛いです。
あと2本、がんばります!!
by ナガタ
今年は、豊岡ではハウス2棟で枝豆を栽培しています。
第1陣を3月の2週目に、そして第2陣を先週後半に播種し終えたところです。
第2陣、播種直後のハウスの様子(3/28)。
3月上旬に播種したハウスの状態は、2週間を過ぎてようやく本葉が開き始めた状態です。
日中は随分と暖かくなってきた半面、夜間の冷え込みはまだまだ堪えるようで、
枝豆さん的には発芽を渋ったり、顔をのぞかせては成長するのを控えているようにも見えます。
先に根性のある根っこを張ってくれたらその後の成長がスムーズだと思うので、
ちょっとワイルドな環境でサバイバルしてもらうのも、美味しい枝豆のためにはいいのかもしれないな、
と、前向きに考えています。
by ナガタ
高温でなければ発芽しないナスやピーマンなどにピッタリのひと工夫です。
あづみの自然農塾の際、講師の竹内孝功氏に教わりました。
まずは、ガーゼやキッチンペーパー等に、種同士が重ならないように配置します。
それを折り曲げてからしっかりと湿らせ、密閉できる袋等に入れます。
これをポケットに入れて、発根させます。
ちなみに、人の体温は約36度。
ナスやピーマンの発芽にちょうどいい温度なんです。
1週間後あたりから、こんな感じで発根し始めています。
こんな感じに白い根が出たら、すぐにポットに播種します。
なので、いつでも播種できるように、ポットには土を詰めて、乾かないように袋に入れた状態で置いています。
By ナガタ
今季の育苗がスタートです。
ハウス栽培分はキュウリのみ、路地の自然菜園用にトマトとピーマン、カボチャを育苗します。
まずは土づくり。
みかど育種農場と自然農法センターの共同開発により誕生した培土で、
有機JAS対応の原料のみを使用した「種まき用 EM有機培土」をベースにします。
そこに、7:2:1の割合で培土:畑土:籾殻燻炭を混ぜてよくなじませ、1週間ほど寝かします。
その後、水分量50~60%になるようにじょうろで水を含ませ、程よい塩梅でポットに詰めていきます。
3/20、ハウス用のキュウリと、自然菜園用のカボチャを播種。
キュウリは交配種の「夢みどり21」(浜名農園さんで購入)で、
カボチャは交配種の「かちわり」(自然農法センターで購入)。
夜の低気温を心配していましたが、4日ほどで発芽。
今ではすっかり元気に育っています。
肥切れが怖いので、観察を怠らず、早め早めに手を打てるようにしたいです。
6日目の様子。
10日目。
今のところは順調のようです。
そうそう、発芽後に陽に当てるためにハウスの外に出していたのですが、
根に根性(根性は根(ね)の性(さが)と書くんですね!)をつけるために、あまり甘やかさずに水を控えめにして、
冬草が枯れかけた草の上にトレイごと置いていました。
すると、、、、、
なんと、下へ下へと発根して、地面に根を張ろうとしていたようです。
水を求めたのでしょうか?
ポットと土が離れなくなってはかないませんので、以降は段ボールを敷いた上で、苗たちは日向ぼっこをしています。
by ナガタ